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NPO法人ふくじゅ草名称の由来


ある時、歓迎「福寿草」様ご一行、と書かれた看板のもとで、「どちらの老人会の方ですか」と聞かれた事があった。旅館には「ひらがなで」「ふくじゅ草」と伝えていたにもか拘らずである。

ふくじゅ草は花の名前である。2月まだ雪が残っている地面から芽を出し黄色い花を咲かせる。たくましい花である。つぼみから太陽に向かって花びらを開き、太陽を追って花は首を傾ける。夜になると花びらは閉じ、翌朝の太陽で開花する。花びらの中央に指を差し込むとほんのり暖かい、集光器の役割を果たしている。虫たちを集め受粉を促す、そんな花である。

このふくじゅ草のようにたくましく、また光を集め暖かく包み込む、たくましく、包容力のあるそのような大人になって欲しいとの願いが込められている。


フクジュソウ(福寿草、献歳菊、学名:Adnis ramosa,Adnis amurensis)

キンポウゲ科、典型的なスプリング・エフェメラルであり、春を告げる花の代表である。そのため、元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)の別名を持つ。福寿草という和名もまた新春を祝う意味があり、縁起物の植物として古くから栽培されてきている。江戸時代より多数の園芸品種も作られている古典園芸植物で、フクジュソウとミチノクフクジュソウをかけ合わせた「福寿海」をはじめ、緋色や緑色の花をつけるものなど多数の品種がある。

・光や温度に非常に敏感で、昼間でも日がさえぎられると1〜2分で花がしぼみ、再び日が当たるといつの間にか花が開く、寒い時期に咲くので花びらを開閉することで花の中の温度を下げないようにしているらしい。

俳句に次のような句がある。

・「朝日さす 老師が家や 福寿草」 与謝蕪村

・「日のあたる 窓の硝子や 福寿草」 永井荷風


ふくじゅ草の花言葉

『幸せを招く』『永久の幸福』『悲しき思い出』


NPO法人ふくじゅ草代表 山道 信之

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